熊本市の神社と言えばお城の中の加藤神社や秋の例大祭で有名な藤崎宮がありますが、今日は町中にある
穴場の神社を紹介します。

熊本の繁華街下通と上通の間、通町筋にひときわ目立つ赤い鳥居があります。その奥には街中の天満宮、手取天満宮がございます。

元は江戸時代天満宮を篤く信仰していた肥後藩士の夢枕に菅原道真が立たれ、その藩士の家の井戸に来ていると告げられ、翌朝井戸の中から天神様のが出てきたため、祠を作りそれを祭っていましたが、藩士の家が火事にあった際に焼失してしまいました。
ところが天神像が近くの寺の梅の木の下に現れ、火災を避けて移って来たとのことでその寺の境内に祠を作って鎮祭されたとのことです。
７０年ほどのち寺が火災にあった時も祠は火災を避けました。そして明治になってから周辺の氏神社に定められ熊本の空襲の戦災をも避けて多くの信者に崇敬されています。
手取天満宮は学問もさることながら火難を避けた故事から日よけの神様としても祭られています。