2025年10月30日 NEW!
道頓堀400年

大阪らしい町並みと言えば道頓堀を思い描く方も多いかと思います。
毎日大勢の観光客でにぎわい、とりわけ近年では外国語の方が多く聞かれる道頓堀界隈ですが、その中心には道頓堀川があります。
この川の名は豊臣秀吉の命を受けて堀の開削に尽力した成安道頓に由来しています。
道頓は大坂の陣で戦死しますがその遺志を受け継いだ安井道卜(どうぼく)らの手によって堀は1615年に完成し今に至ります。
時は流れて1965年、安井道卜の子孫の方が道頓堀川の敷地の所有権について確認訴訟を提起されました。
歴史家を巻き込む論争の結果1976年に原告は敗訴しますが、判決文の中で「道頓堀川は原告らの先祖である初代安井九兵衛道卜らの努力によつて開さくされたものであり、今日の道頓堀繁栄の基礎を築いた原告らの先祖の功績はまことに多大である」との文言が入れられ原告は控訴しなかったということです。
道頓・道卜の功績をたたえた「贈従五位安井道頓安井道卜紀功碑」という石碑が道頓堀川に架かる日本橋のたもとにあります。
1914年に建てられたこの碑は大坂城の石垣のために切り出されながらも使われなかった「残念石」から作られています。
道頓堀開削から400年。雑踏の中で偉大な先人に思いを馳せてみてはいかがでしょう。
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