ホテル法華クラブ
古の王国に思いをはせて那覇散歩 守礼門

 琉球王国の歴史は15世紀前半にまで遡る。当時から首里城は国王の居城であり、政治、経済、文化の中心地であった。高台にあるこの城は、曲線を描く石垣と亜熱帯の森に守られており、守礼門をはじめとする6つの門をくぐりながら登っていくと、四方を壮麗な建物に囲まれた御庭にたどり着く。正面に見える正殿は中国、日本、琉球の建築文化が融合した貴重な建造物であり、外観も内部も見ごたえ十分だ。
 首里は、水が豊かな地域でもある。土壌の上部は水はけが良く保水力のない琉球石灰岩だが、その下に水を通しにくい泥岩の層があることから地下水が得られやすく、首里城の瑞泉門には、地下水が湧く「龍樋」が置かれているほどだ。琉球王国では泉や井戸は神聖な場所とされ、水が豊かな首里は王が住まうにふさわしい場所とされた。そして城下では王府の庇護の下、水を必要とする泡盛造りや紅型の染色技術が磨かれた。

 城内にある鎖之間は、庭園を眺めながら沖縄の伝統菓子4種とさんぴん茶(310円)を楽しめる。また、系図座・用物座では、水、金、土、日曜、祝日の11:00、14:00、16:00から琉球舞踊が行われており、土、日曜、祝日の11:40、14:40には伝統楽器の三線体験ができる。どちらも無料なので参加してみよう。

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 城内にある鎖之間は、庭園を眺めながら沖縄の伝統菓子4種とさんぴん茶(310円)を楽しめる。また、系図座・用物座では、水、金、土、日曜、祝日の11:00、14:00、16:00から琉球舞踊が行われており、土、日曜、祝日の11:40、14:40には伝統楽器の三線体験ができる。どちらも無料なので参加してみよう。

これもおすすめ!②緑豊かな新都心公園
③沖縄の理解度がぐっと深まる沖縄県立博物館・美術館 グスク(城)の石垣をイメージした建物

 ホテル法華クラブ那覇新都心から徒歩4分の場所にある沖縄県立博物館・美術館は、知る人ぞ知る必見のスポットだ。特に博物館は沖縄の歴史や文化、生態系についての展示が充実しており、沖縄の生活文化を遊びながら学べる「ふれあい体験室」は、大人も子供も入り浸ってしまうほどの面白さ。伝統楽器の三線も弾けるので、挑戦してみては?

沖縄県立博物館・美術館お問い合わせ ④王府の庇護の下、熟成された泡盛文化 識名酒造で工場見学

 18〜19世紀には琉球王府により、首里城下の赤田・崎山・鳥堀地区に40人の焼酎職が集められた。現在もこれらの地区では瑞泉、咲元、識名の酒造会社3社が泡盛造りを続けている。
 今回訪れたのは識名酒造。代表銘柄「時雨」のまろやかなおいしさは多くの人が知るところだ。また、識名家の先々代が地下深くに甕を埋めて沖縄戦の戦禍から守り抜いた150年物の古酒は沖縄最古の泡盛となっている。

識名酒造 5

 首里城下で発展した沖縄の伝統工芸「紅型」は、戦後に廃れそうになっていたが、京都の染色家、山岡古都が沖縄の染色文化の発展を目的とした研修所として昭和48年に首里琉染を設立。植物染料の研究をし、紅型の染料の質の向上に大きく寄与した。ここでは、紅型職人の作業風景を見学できるほか、2階では、全国でもここでしか行われていない「サンゴ染め」を体験できる。満月の夜に産卵するサンゴは子孫繁栄や長寿の象徴とされているので、家族へのおみやげにもおすすめだ。

首里琉染
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