カラフルでかわいい和雑貨探しも京都の楽しみの一つ。せっかく行くのだから、古都の魅力がギュッと詰まった手づくり体験にチャレンジしてみてはいかが。今回挑戦した「つまみ細工」は江戸時代に生まれた手工芸。舞妓さんのかんざしなどにも使われるものだ。作った作品は着物姿にぴったり!持ち帰ってからも、見るたびに旅の記憶がよみがえる。
京都おはりばこ 京都市北区紫野下門前町25
10:00~19:00 定休水曜
つまみ細工体験は1人3240円(税込)、所要時間約1時間半
予約優先制・当日予約可能 075-495-0119
STEP1
まずは花かざりの色選び。色の組み合わせによって印象が違ってくる
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STEP2
ピンセットを使って布を折ってつまむ。つまみ方は丸つまみと剣つまみの2種類
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STEP3
板に置いたのりに、つまんで切りそろえた布を埋めるように乗せていく
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STEP4
土台にのりをつけて、いよいよ花びらを乗せる。台はかんざしをチョイス、他にクリップも選べる
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STEP5
花の色に合わせて飾りの下がりを選ぶのも楽しい
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完 成
世界でひとつだけのつまみ細工に感動
飾り台もついてくるので、飾ってインテリアにも◎
つまみ細工は正方形の小さな布と糊の2つから作られる、とてもシンプルなもの。江戸時代後期から伝わる手工芸で、母親が娘のために着物の余った生地を使ってつくるようになったのが始まりともいわれます。シンプルとはいえ、それをどこまで美しく仕上げられるかは職人の技。職人の思いによって表現も無限大でとても奥が深いんです。京都おはりばこは創業が糸屋ということもあって、生地も京丹後産の正絹綸子とこだわりを持って選び抜いています。
かんざしづくり体験は職人と同じ技法を気軽に楽しんでいただこうと考えて始めました。せっかく来たからには京都らしい体験をしたいという方が多いですね。ワークショップを行う場所は、京の町屋をリノベーションした離れなので、体験はもちろん、空間も京都らしさを感じていただけます。修学旅行の学生から80代までと幅広く、つくった翌日にレンタル着物の髪飾りに即使うという方もいらっしゃいます。伝えたいのは和の美しさと手づくりの温かさ。つまみ細工が母から娘へと伝えられてきたように、体験を通じて日本文化を繋いでいくことができたらうれしいですね。