2015年06月12日
【【長岡の神社仏閣シリーズ46】寶生寺2】

前回に引き続き寶生寺についてご紹介します。
木喰は三十三観音及び自刻像をこのお寺で仕上げたのですが、その像を作るための木はどこから調達したのでしょうか?
何とそれは境内の銀杏の木なのです。
木喰はお寺に
「泊めていただけませんか」
とお願いすると共に、
「仏像を作ってあげますので境内の木を譲って頂けませんか」
とお願いしたということなんですね。
今では考えられない行為ですが、江戸時代においてもかなり無理なお願いだったのではないでしょうか。
どこの者ともわからない者に宿の提供と境内の木を提供することは相当勇気のいることでしょうし、実際には木喰もいろいろなところで断られてきたと思われます。
そんな中で許しを頂いた木喰は、大きな感謝の意味を込めて三十三観音を作り上げたのです。しかもわずか1カ月ほどの間に。
木喰晩年のこれらの像は、どれもやさしさに満ち溢れた表情で、眺めているだけでも穏やかな気持ちになれます。遊行上人として全国各地を廻った木喰のそんな背景も考えながら眺めると、また一味違うものが感じられます。
新潟県長岡市白鳥町486(ホテルから「丘陵公園」行バスで約30分「関原三叉路」下車徒歩5分)
※木喰作品閲覧希望の方は、事前連絡をしておくと良いでしょう。
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