\朝ごはんで郷土料理を存分に召し上がれ!/ホテル法華クラブ福岡

博多の家庭料理がずらり

 JR博多駅から歩いて10分の「ホテル法華クラブ福岡」。博多駅はもちろん、キャナルシティも徒歩圏内で何かと便利。男女別の浴場、OAコーナーが完備していて、室内のベッドはシモンズ製・デュベスタイルというから、観光でもビジネスでも使い勝手がいいだろう。
 そんなこちらで、話題の朝食をいただけるのが、生花が飾られた明るいロビーのすぐそばにあるレストラン「ロータス」。バイキングスタイルで、中に足を踏み入れると「博多食紀行」というポップが賑やかなコーナーが目に入ってくる。並んでいたのは、「がめ煮」、「おきゅうと」、「辛子明太子」という博多ならではの料理のオンパレート。辛子明太子をアレンジした「博多明太出し巻」、「明太茶碗蒸し」もあって、早くもどれにしようか迷う。
 ちなみに「がめ煮」とは、鶏肉に里芋やゴボウ、レンコン、ニンジンなどを醤油で煮込んだ博多の代表的な家庭料理のこと。全国的には筑前煮と呼ばれるものだが、博多弁では「寄せ集める」ことを「がめる」と言っていて、何もかもがめて煮込むから「がめ煮」となったそう。一方、初めて見聞きしたのが「おきゅうと」。見た目はこんにゃくのようだが、原材料はエゴノリと沖天を混ぜたもの。口に入れると磯の香りがふわっと広がり、モチモチした食感が新鮮だ。一昔前までは、博多の街では明け方より「おきゅうと売り」が売り歩く声が聞こえていたくらい、博多の朝食の定番だったとか。地元でもなかなか食べられなくなった逸品が、ここの朝ごはんでいただけるのだ。

朝食画像01
朝食バイキングには、福岡・博多のご当地グルメがずらり。観光でもビジネスでも、ここに来れば郷土料理が丸ごと堪能できる。
今年4月からはホテル法華クラブグループの各店自慢の郷土料理をグループ全体で提供。写真は新潟名物の"鮭の焼き漬け"。 朝食画像02
朝食画像03 水炊きは鶏肉を食べやすいモモ肉とムネ肉に変えるなど何度も試行錯誤を繰り返して現在の味になったそう。

食材にも地産地消のこだわり

早坂料理長
「朝ごはんはスタミナの源。お客様の笑顔がうれしいです」と早坂料理長。

 実は、札幌から那覇まで全国16店舗を展開するホテル法華クラブグループでは、各店舗で地域の特色を生かした郷土料理の提供に力を入れている。福岡店も昨年9月にメニューを一新。福岡、博多らしさを前面に打ち出した料理を取りそろえた。福岡店の早坂健一料理長に話を聞くと、「ご当地グルメの品ぞろえはもちろん、食材でも地産地消の恵みを感じていただけるようとことんこだわりました。辛子明太子は創業メーカーのふくや、がめ煮の鶏肉は福岡県産のはかた一番どり、お米は地元の元気つくしです。野菜も地元JAから直接仕入れることで原価を抑えながらよりよい食材を提供できるよう工夫しています」と、リニューアルのポイントを教えてくれた。
 地場産の食材をアレンジした創作料理も開発しており、例えばその1つである「竹炭入り黒カレー」は、がめ煮と同じくはかた一番どり入り。朝からカレーと聞いて驚くかもしれないが、肝臓の働きを高めるターメリックをはじめ、体を目覚めさせるスパイスがふんだんに使われ、特にビジネスパーソンの間で人気のメニューだとか。ほかにも、10㎏のさんまを一度焼いてから6時間煮込んだ「さんまの焼き煮」など、どれも丁寧に時間がかけられたここでしか味わえない逸品がたくさん。
 そんな料理長のこだわりとアイデアは尽きることなく、ほかにも「かしわ飯」「水炊き」「博多ごぼ天うどん」……などと、郷土料理だけでもお膳に乗り切らないほど。でも、どれも素材を活かした優しい味わいで幸せな気分いっぱいに。とりわけワクワクしたのは、「九州うまかめしのたね」と銘打たれたごはんのお供の充実ぶりだ。こちらも、有明産海苔の佃煮、北九州岩屋産のアカモク、自家製ぬか漬けといった地域の恵みを活かしたものばかり。お箸がどんどん進み、食後のコーヒーをいただくころには心もおなかも満たされている。コーヒーは部屋や外でもゆっくり飲めるよう、テイクアウトカップが用意されている心配りがうれしい。
 朝ごはんがおいしいと心も身体も元気になる。ホテル法華クラブ福岡は、朝ごはんを一つのエンターテイメントにした、機能性と楽しみを兼ね備えたビジネスホテルだ。


ホテル法華クラブ福岡

TEL 092-271-3171
福岡県福岡市博多区住吉3-1-90
アクセス/JR博多駅「博多口」より徒歩10分
ホームページ/http://www.hokke.co.jp/4001/

朝食バイキング

場所/1階レストラン「ロータス」
営業/6:30~10:00(ラストオーダー9:30)
料金/972円(税込)


  1  |  2  |  3  |  4