歴史ロマンを感じる　古都おおさか散歩

【1】彩りも豊かな、大阪の恵遺物料理の数々。小鉢に取り分けて、いろいろと食べられるのがうれしい

【2】船場汁
船場（せんば）汁は、商人の町・大阪船場で生まれたサバのアラで作る汁物。ショウガをたっぷり効かせた味つけは、「サバの臭みを取るだけでなく、身体を温めることで一日を元気に過ごしてもらいたい」という大中料理長のこだわり

【3】串かつ
大阪市浪速区のカウンター式の店が発祥の地とされる串かつ。えび、レンコンすり身入り、とんかつなど、揚げたて、さくさくの風味が口いっぱいに広がり、朝から幸せな気分に。ちなみに大阪の串かつはソースの"二度づけ禁止"がお約束

【4】豚肉と水菜のハリハリ煮
ホテル法華クラブ大阪の横井宏吏支配人も大好きという豚肉と水菜のハリハリ煮。水菜のシャキシャキ感はまさに"ハリハリ"。近年、鯨の肉が手に入りにくいため、豚肉を使ってアレンジしたメニューだ

【5】どて焼き
大阪で生まれた料理で、牛のスジ肉を味噌やみりんで時間をかけて煮込んだもの。テッパンの縁が土手に似ていることから、という説と、味噌を土手のように縁に塗り、ダシで少しずつ溶かす料理を全般にこう呼んだ、という説がある

郷土料理の朝食バイキングが人気のホテル法華クラブグループ。大阪店では昨年から、料理長の大中巳次（みつじ）さんが先頭に立って、串かつ、どて焼き、豚肉と水菜のハリハリ煮といった、大阪ならではの新メニューを手作りして取り入れている。
朝4時には厨房で一から準備を始めるという大中さん。
「作り置き一切なしだから、味が違います」と胸を張る。ほかにも、船場汁、鴨南蛮カレーうどんなど、ホテルの朝食ではここでしか味わえない逸品がたくさん。「天下の台所のごちそうを朝から存分に楽しんでほしい」と、大中料理長をはじめ厨房のスタッフ一同が願っている。

ドットトラベラー編集部のライターMが、全国各地のホテル法華クラブスタッフに、地元だからこそ知るスポットを取材するこのコーナー。第3回目の大阪編はホテル近くでいただける大阪ならではの味をご紹介します。

大阪に来たからには必ず食べたい"粉もん"。フロントマンの長嶋仁志さんに紹介してもらった「たこ八」のたこ焼きは、ふわふわシュークリームのような、口でとろける生地の中から大粒のたこがゴロリ。秘伝のだしと醤油がしっかり効いた、やさしい味わいがやみつきになる。粉もん激戦区の名店は、たこ焼きはもちろん、お好み焼き、焼きそば、ねぎ焼きなどのメニューも充実しているので、ゴハンどきに行くのもおすすめ。

たこ焼　8個520円。テイクアウト可能。店頭では、お好み焼とのセットメニューやビールなどのドリンクメニューも充実している

DATA　たこ八　梅地下店

TEL 06-6361-7345
大阪市北区小松原町梅田地下街4-6　ホワイティ梅田
営業／10～21時、奇数月第3木曜日休　アクセス／各線梅田駅より徒歩3分

阪本さんおすすめのおまかせおでん3種盛、玉子たっぷりポテトサラダ、お肉屋さんのコロッケ、〆さばと焼き葱のからし酢味噌がけ（左上から）焼酎の品ぞろえも自慢

こちらも長嶋さんのおすすめ。ホテル法華クラブ大阪の隣、行燈のほのかな灯りに誘われて入った店は、小粋な女性店長・阪本香代子さんが切り盛りするおでん屋さん。おでんは、大根や関西人ご用達、別寅の焼きちくわといった定番はもちろん、手作りしょうが天、お肉屋さんのコロッケおでん、トマト味噌がけのロールキャベツといった、この店ならではの創作おでんも多彩に揃っている。どれもおいしくて、ついつい笑顔になってしまう。店内は女性店主ならではの配慮が行き届いた居心地の良さ。好きなお酒を楽しみながら、アツアツのおでんを頬張りたい。

DATA　おでんと肴　さかもと

TEL 06-6362-1213
大阪市北区兎我野町12-15
営業／17～24時、祝日不定休、12／31～1／3休　アクセス／各線梅田駅より徒歩8分

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