手づくりの温かさに出合う 京町屋でつまみ細工体験

モノよりコト。最近、旅行で欠かせないキーワードになっているのがコト消費、すなわち体験型観光です。仙台には、本格的な土器づくりから10分で気軽にできる手焼き笹かままでアクティビティがたくさん。地元の人とふれ合えるのも魅力で、仙台らしい思い出をつくれるはず。

江戸時代末期、東北の温泉地で子どものおもちゃとして誕生した“こけし”。仙台駅からぶらぶら歩いて見つけたこちらには、伝統的なこけしから東北の工芸品まで心ときめくお土産がたくさん。イチオシは伝統こけしを缶に詰めた「こけし缶」。一体ずつ作家さんの手づくりで制作されているため、それぞれ表情が違うのがキュート。缶を開けると目が合うように設計されたバージョンもあります。自分だけのオリジナルこけしがつくれる絵付け体験もできて、編集部ももちろんチャレンジ♪ 時間が過ぎるのを忘れて子どもの頃のように熱中できました。

仙台市青葉区中央2-3-18 022-221-7121 https://www.abekama.co.jp/

仙台の名品、笹かまぼこの名づけ親がこちら。伊達家の家紋「竹に雀」にちなんで名付け、やがて笹かまぼこという名が定着したそうです。店内は定番の笹かまぼこから、えび、しそ、チーズのミニ笹かまぼこ、スモークンまでどれにしようか迷うほど。お土産選びはもちろん、ぜひ体験したいのが手焼き笹かま体験。蒲鉾の下の部分がふくらんだらひっくり返し、きつね色になったら食べごろ。焼きたてあつあつのおいしさは格別。口にした瞬間、香ばしい匂いが広がります。

仙台市青葉区本町2-10-18 022-221-1822 http://www.sendai-oyaji.jp/oyaji/

縄文の森広場のもうひとつの魅力が体験プラン。勾玉づくり、土器づくり、石器づくり、火おこしなどが体験できます。勾玉づくりはやすりや石を使ってピカピカに。土器づくりは縄の模様などをつけながら、自分なりの土器をつくり、約1カ月間乾燥させてから広場で縄文風に野焼き(冬期を除く)する本格派です。ちなみに、最近は縄文ブームの影響で大人の参加者が急増しているそう。取材日は地元のちびっ子たちがたくさん訪れていました。

縄文時代にはアクセサリーとして使われていた勾玉(まがたま)。滑石という比較的削りやすい岩石を使ってチャレンジ。学芸員の方に指導していただきながら無心になって作ります。縄文土器は粘土と水のバランスが難しいけれど、縄で模様をつけるころには、まさに縄文人の気分。出来上がりを待つ間もワクワクします。

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